2023年度 活動アーカイブ

このページは、一般社団法人日本ゲーミフィケーション協会が2023年に実施した「勝手にゲーミフィケーション大賞2023」の受賞・ノミネート記録を、旧公式サイトと当時の公式発表をもとに復元・整理したものです。

サービス名、企業名、団体名などは、原則として2023年の発表当時の表記を使用しています。現在は、提供内容の変更やサービス終了などが生じている場合があります。

勝手にゲーミフィケーション大賞2023とは

ゲーミフィケーションとは、ゲームで活用されている「思わず参加したくなる仕組み」や「楽しく続けたくなる工夫」を、教育、健康、仕事、地域活動、社会貢献など、ゲーム以外の分野へ応用する考え方です。

一般社団法人日本ゲーミフィケーション協会では、世の中にある優れたゲーミフィケーション事例を発見し、広く紹介することを目的として、2020年から「勝手にゲーミフィケーション大賞」を開催してきました。

第4回となる2023年は、一般公募、協会メンバー、ゲーミフィケーション有識者から推薦された事例をもとに選考を実施しました。

2023年12月23日の第2次ノミネート公開時点では41作品が掲載され、その後に追加された事例を含め、最終的に49作品がノミネートされました。その中から大賞1作品、特別賞4作品が選出されました。

開催概要

開催回第4回
推薦受付開始2023年11月16日
推薦受付締切2023年12月12日
第1次ノミネート発表2023年12月13日・30作品
第2次ノミネート発表2023年12月23日・41作品
受賞結果発表2023年12月27日
最終ノミネート数49作品
受賞作品大賞1作品、特別賞4作品

受賞結果

サービス・取り組み提供
大賞スピークバディ株式会社スピークバディ
特別賞TEKKON&電柱聖戦Whole Earth Foundation、富士通
特別賞Pokémon Sleep株式会社ポケモン、株式会社SELECT BUTTON
特別賞桃太郎電鉄 教育版 Lite ~日本っておもしろい!~株式会社コナミデジタルエンタテインメント
特別賞いばらき女将(おかみ)カードいばらき女将の会

大賞

AI英会話アプリ「スピークバディ」

提供:株式会社スピークバディ

「スピークバディ」は、AIを相手に英会話の練習ができる学習アプリです。日常会話からビジネス英語まで、利用者の目的やレベルに応じたコースを選び、段階的に学習できます。

利用者は、各ユニットを順番に進め、会話セクションをクリアしながら次の段階へ進みます。学習したフレーズ数、学習時間、正答率などに応じてポイントが加算され、進捗やランキングが表示されます。

発音やイントネーションに対するフィードバックをすぐに受け取ることができ、自分の発音と正しい発音を比較しながら学習できます。

達成可能な目標設定、即時フィードバック、ポイント、ランキング、成長の可視化などを組み合わせ、英会話学習を継続しやすい体験へ変えた点が評価されました。

スピークバディ大賞受賞インタビューを読む

特別賞

TEKKON&電柱聖戦

提供:Whole Earth Foundation、富士通

「TEKKON」は、街のマンホールや電柱などの写真を撮影・投稿することで、公共インフラの保全に参加できる社会貢献型ゲームです。

参加者は街を歩いて対象物を探し、撮影によってポイントを獲得します。撮影数や活動に応じてレベルが上がるため、楽しみながら社会課題の解決に参加できます。

電力会社などと連携したリアルイベント「電柱聖戦」も開催され、位置情報ゲームと現実のインフラ調査を組み合わせています。

老朽化する公共インフラの点検という社会課題を、市民が能動的に参加したくなる活動へ変えた点が評価されました。

Pokémon Sleep

提供:株式会社ポケモン、株式会社SELECT BUTTON

「Pokémon Sleep」は、スマートフォンを枕元に置いて睡眠を計測し、眠りの状態に応じて集まるポケモンや寝顔を楽しむ睡眠ゲームアプリです。

睡眠時間や睡眠リズムを記録しながら、ポケモンの寝顔を集めたり、育成したりできます。日々の睡眠がゲーム内の体験や報酬につながるため、毎日の睡眠を記録する動機が生まれます。

健康管理として義務的になりやすい睡眠記録を、収集、育成、発見の楽しさと結びつけ、良い睡眠習慣を続けたくなる体験へ変えた点が評価されました。

桃太郎電鉄 教育版 Lite ~日本っておもしろい!~

提供:株式会社コナミデジタルエンタテインメント

「桃太郎電鉄 教育版 Lite ~日本っておもしろい!~」は、家庭用ゲーム「桃太郎電鉄」のゲーム性を活用し、日本の地理や地域の特色を楽しく学べる教育用サービスです。

学校のパソコンやタブレット、ウェブブラウザーなどから利用でき、授業内容に合わせて地域を限定する機能なども用意されています。

すごろくを進め、駅や物件を訪れながら、地名、産業、特産品、歴史などへ自然に触れることができます。

学習者が自分で行動を選択し、結果を受け取りながら日本について学ぶ、能動的な教育体験を実現した点が評価されました。

桃太郎電鉄 教育版 特別賞受賞インタビューを読む

いばらき女将(おかみ)カード

提供:いばらき女将の会

「いばらき女将カード」は、茨城県内のホテルや旅館で働く女将が一人ずつ登場するトレーディングカードです。

女将の個性や地域の魅力をカードとして表現し、利用者がカードを集めたくなる仕組みによって、茨城県内の宿泊施設や観光地を訪れるきっかけを生み出しています。

2023年には、地元企業が製造するポップコーンにカードを封入した商品も展開されました。カードを入手するためには茨城を訪れる必要があり、収集の楽しさが地域への来訪につながります。

地域の人をキャラクター化し、収集、発見、交流の楽しさによって観光や地域振興を促す取り組みが評価されました。

いばらき女将カード 特別賞受賞インタビューを読む

ノミネート作品一覧

2023年は、ヘルスケア部門9作品、エデュケーション・リスキリング部門18作品、ビジネス・地域/社会貢献部門20作品、ゲーミフィケーション貢献部門2作品の、合計49作品が最終ノミネートされました。

ヘルスケア部門・9作品

  • Pokémon Sleep
  • 献血Web会員サービス「ラブラッド」
  • 『ポケモン GO』浅草ルート八景
  • HADO
  • TANO-LT
  • 肝炎すごろく
  • ゲーミフィケーションアプリ「Playful Habits」
  • 信長の野望 出陣
  • Monster Hunter Now

エデュケーション・リスキリング部門・18作品

  • 無料語学学習アプリ「Duolingo」
  • みんチャレ
  • スピークバディ
  • Envader
  • タイピングヒーロー
  • 桃太郎電鉄 教育版 Lite ~日本っておもしろい!~
  • IT・理工系女子へのきっかけを作る小学生・中学生向け「プログラミング」×「謎解き」イベント
  • 研究倫理を学ぶカードゲーム「QRPゲーム」
  • 漢字桃鉄
  • そろタッチ新機能「AIふくろう」
  • スマートフォンアプリ「SODATETSU」
  • AI人材育成GDX基礎講座
  • はぁって言うゲーム
  • ドラゴンクエスト文具屋 経験値ハビットトラッカー
  • Yomokka! こどもっとラボ
  • 医療系シリアスゲーム「はじめての感染対策」
  • 歯の王様をまもるゲーム ~むし歯にならないサステナブルな歯をめざそう~
  • オクタマ・トリ・カルタ

ビジネス・地域/社会貢献部門・20作品

  • SOUNDカード
  • 哲学者占い
  • 継続する技術
  • シェア買いアプリ KAUCHE(カウシェ)
  • 岐阜ロゲin大垣
  • ティラノサウルスレース
  • 肉球自販機
  • TEKKON&電柱聖戦
  • いばらき女将(おかみ)カード
  • キャンプ社長
  • タクシーメーター アロフレンド27(ニイナナ)
  • 省エネBINGO
  • ETIC.30周年記念公式グッズ「Move Forward.カード」制作サービス
  • Biome「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」
  • じぶんデッキ:自分カード化戦略で始めるパラレルワーク超入門
  • 書籍『ボードゲームが人を変える、まちを変える:シリアスゲームの活用とつくり方』
  • もぐもぐチャレンジ
  • MIMARU大阪 難波STATION
  • 小田急電鉄「THANK YOUカード」
  • スターバックス タンブラー部

ゲーミフィケーション貢献部門・2作品

  • 「アイ・アム・冒険少年」でゲーミフィケーションを紹介した伊沢拓司氏
  • 国内ゲーミフィケーション業界カオスマップ 2023年度版

2023年に見られたゲーミフィケーションの広がり

2023年は、AI、位置情報、AR、睡眠計測、IoTなどの技術を活用したサービスに加え、カードゲーム、ボードゲーム、地域イベント、観光商品など、現実の場で楽しめる事例も数多くノミネートされました。

教育や健康だけでなく、公共インフラの保全、地域観光、食品ロス、省エネルギー、社内コミュニケーション、環境配慮など、社会課題へゲーミフィケーションを活用する事例が広がっています。

ポイントや報酬だけではなく、収集、探索、成長の可視化、即時フィードバック、仲間との交流、物語、キャラクターなどを組み合わせることで、人が自ら参加したくなる仕組みが生み出されています。

公式関連資料

関連ページ

アーカイブの再構築について

このページでは、旧公式サイトに掲載されていた受賞・ノミネート情報を、保存資料と当時の公式発表を確認しながら復元しています。

過去の活動を記録するだけでなく、ゲーミフィケーションに関心のある方が、事例、サービス、知見、企業、地域、実践者と出会うための入口として整備していきます。